営業や商談で役立つ心理学

営業や商談で役立つ心理学について以下に代表的なものを整理する。

1. 第一印象と信頼構築

初頭効果
最初に与える印象が強く残る。身だしなみや笑顔、握手などが重要。

ベビーフェイス効果
丸顔・柔和な表情が安心感を与える。必ずしも顔立ちでなく、声や言葉遣いでも「親しみやすさ」を演出できる。

ミラーリング効果
相手のしぐさや話し方を自然に合わせることで、親近感や信頼感が生まれる。


2. 説得・提案の心理学

アンカリング効果
最初に提示した数字や条件が基準となり、後の判断に影響する。価格交渉や提案パッケージで有効。

フレーミング効果
「得をする表現」か「損を回避する表現」かで受け取り方が変わる。
例:「コストを20%削減できます」「無駄な20%の出費を避けられます」

希少性の原理
数量限定・期間限定は購買意欲を高める。BtoBでも「今期枠」などを強調すると効果的。

返報性の原理
相手に小さな価値提供をするとお返ししたくなる。無料サンプルや事前資料の提供が該当。


3. 相手理解と関係強

自己開示の返報性
こちらが適度に自分の情報を話すと、相手も話しやすくなり、商談が深まりやすい。

ザイオンス効果(単純接触効果)
会う回数や接触回数が増えるほど好意度が上がる。定期的な訪問やメール連絡が効果的。

社会的証明
「他社も導入しています」「同業で好評です」といった事例提示は安心感を与える。


4. 決断を後押しする心理

損失回避の法則
人は利益より損失を避ける方を優先する。
→「導入しないと失うリスク」を提示すると意思決定が進みやすい。

権威効果
専門家の意見や認定、受賞歴などは説得力を高める。

一貫性の原理
小さな「YES」を積み重ねると大きな合意が得やすい。確認質問や段階的クロージングに有効。



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