人は、モノや人物の背景に「すごい、偉い、有名、優秀」などの情報があると、それをはじめから、すごいモノ(人)、良いモノ(人)と思ってしまう傾向がある。
例)
・「高学歴」の人は「真面目でしっかりした」人格者だろう
・「高級ブランド」の商品を「素材が良く、デザインも優れている」ものだろう
特に、ある秀でた特徴を全体評価として捉えることをポジティブハロー効果といい、主に過大評価という意味で使われている。※「ハロー」は、HelloではなくHalo(後光、光輝)のこと。
例)
・「高学歴」の人は「真面目でしっかりした」人格者だろう
・「高級ブランド」の商品を「素材が良く、デザインも優れている」ものだろう
特に、ある秀でた特徴を全体評価として捉えることをポジティブハロー効果といい、主に過大評価という意味で使われている。※「ハロー」は、HelloではなくHalo(後光、光輝)のこと。
ハロー効果をマーケティングに活用するには
ハロー効果は「ポジティブハロー」と捉えるのが基本だが、マーケティングでは、”逆効果”に対しても「ネガティブハロー」という言葉を使って表現することがある。ポジティブハロー効果
マーケティング施策に活用される基本的なハロー効果は、多くの人が高評価をする要素を強調し、その商品の全体的な評価を高評価へ導くポジティブハロー効果である。
ネガティブハロー効果
ネガティブハロー効果とは、社会でマイナスの評価を受けるモノやコトが商品とリンクすると、その商品も悪い特徴に影響されてしまう現象をさす。
例としては、SNSでの炎上やイメージキャラクターを務めたタレントの不祥事などがあると、商品に非はなくても、ブランドや企業のイメージを悪くしてしまう事例がある。
近年はこのネガティブハローのリスクヘッジも重視されている。
ハロー効果が発揮される要素
ロングセラー継続的に高い評価を得ているであろうと想像できる実績。流行に左右されない堅実な商品であるのだろうという印象を与え、商品の信頼性や安定感を重視するターゲットに有効。
【例】
・創業〇〇年
・皇室御用達 など。
社会的に注目されているテーマ
多くの消費者が気にしていることや社会で話題になっている事、社会的に「これが良いことだ」されていること。
【例】
・化学調味料無添加
・シリコンフリー
・動物実験を行っていません など
受賞実績
権威のある他者(機関、団体、コミュニティ)からの評価。自分の評価よりも他者の評価を優先する「社会的証明の原理」との相乗効果がある。
【例】
・〇〇賞受賞
・ベスト〇〇に選ばれました
権威者やインフルエンサーによるおすすめ
専門家や有識者、有名人が発信する情報。彼らのハロー(後光)によって、「あの人が薦めているのだから間違いない」という印象を与え、商品や情報への信用を高めていく。
例)
・美しい女優さんが愛用しているコスメだから、美容効果があるのだろう。
・有名な医師が推奨している健康食品だから、安全な商品だろう。
・一流プロスポーツ選手が使っている道具は、性能が高いのだろう。 など
関係者の肩書
商品の開発者、スタッフ、企業の代表者など、関連する人物の肩書きや実績を発信。高度な技術をもつ専門家や、権威があるとされる人や機関が関わっていることで、信頼を高める。
例)
・社長や責任者など社内での地位が高い人が商品紹介に登場する
・サービススタッフのポジションランクを紹介(チーフ〇〇、エグゼクティブ〇〇など)
スタッフの身だしなみ
販売員や営業スタッフの資格や役職を名札や名刺に記載して専門性を強調したり、ユニフォームや身だしなみでプロフェッショナルであることを印象付ける。
「身なりがちゃんとしている人は、仕事もちゃんとしているだろう」と考えるのはよくあること。