モノの需要を大きく左右するスノッブ効果は、販促活動にとって重要な要素の一つである。
スノッブ効果の販促活用例
基本的には、「数が少ないもの」に対して需要が増すという考え方で、供給を少なくする方法が取られる。限定感を打ち出す
購買者の「他とかぶりたくない」「人とは違う特別感が欲しい」という心理を意識し、限定性や希少性を打ち出すことが有効。
例】
・数量限定
・ここでしか買えない
・今の時期しか入手できない
・〇〇した人しか買えない
・シリアルナンバーつき など
供給量を絞る(品切れ商法は危険)
スノッブ効果を活用方法として、敢えて「需要に合った供給をしない」という手法をとる。はじめから需要予測を下回る量を販売し、品薄感や希少感を演出する方法が代表的。
しかし、早期の売り切れを起こし、それをPRするようなやり方は、現代では「品切れ商法」などとも言われ、この現象に嫌悪感を抱く消費者も多くなっている。
結果として、数の少なさによる希少価値よりも、ブランドイメージの悪化のほうが、マイナスとなってしまうリスクがある。
スノッブ効果と関連心理効果
バンドワゴン効果バンドワゴン効果とは、大勢の人が選択しているものと同じものを、自分も選択したくなる心理効果。スノップ効果と逆の現象。
「皆が買っているからきっとイイものなはず」「人が持っているから自分も欲しい」「流行に乗り遅れたくない」という消費心理が作用し、人気商品が生まれていく。
ヴェブレン効果
ヴェブレン効果は、いわゆる「見せびらかし消費(顕示的消費)」のことで、高額ブランドを購入する心理として説明される。
スノッブ効果とよく似た性質を持つが、スノッブ効果が「希少性・限定性」に魅力を感じる効果であるのに対して、ヴェブレン効果は「価格や価値そのもの」に魅力を感じる効果であるという違いがある。